【大学受験特集②】後編

こんにちは!
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<大学受験特集② 後編 学校推薦型選抜について解説!>

前回から引き続き、テーマは大学入試特集!

特集①前編 大学入試共通テスト編
   後編 国公立大一般選抜、私立大学一般選抜編
特集②前編 学校推薦型選抜編
   後編 総合型選抜編   ⇐今回

の4本立てでお送りしていきます!
今回は、特集②後編「総合型選抜」について見ていきましょう。

当初は「AO入試」とも呼ばれた総合型選抜は、全国的に広がってからまだ20年あまりの新しい選抜方式です。
令和になってから一気に定員が増え始め、2021年に「総合型選抜」という名称になって以降、特に国立大学で急激に割合が増えてきています。前回特集した学校推薦型選抜同様、政府の方針で今後ますます増加していくことが見込まれます。

ただ、中には「学校推薦型選抜との違いがいまいち分からない」という方も少なくありません。

そこで!
前回特集した学校推薦型選抜との比較もしつつ、総合型選抜の特徴やこれから心がけておくべきことなどをまとめていきます。

どうぞ最後までお読みください٩( ‘ω’ )و


<大学入試の日程>

まずは入試日程の復習です!
今回説明する総合型選抜も学校推薦型選抜と近い3年生の秋ごろに入試があります。
※学校推薦型選抜、総合型選抜は「専願入試」です。出願期間や試験日が近い複数の大学を併願しないでください。

学校推薦型選抜(指定校推薦)10月~随時
総合型選抜10月~随時
私立大学推薦選抜(学力試験あり)11月~随時
大学入試共通テスト1月の第二土曜日曜
私立大学一般選抜1月下旬~2月に随時
国公立大一般前期選抜1月下旬~2月に随時
国公立大一般後期選抜3月12日

<総合型選抜の概要、学校推薦型選抜との比較>

学校推薦型選抜との違いで言うと大きく3点挙げられます。

①入試方法の特殊性:「大学側が求める能力を持つ人材を選ぶ」という観点

面接や小論文だけでなく、グループディスカッション、体験授業を受けてレポートを書く、テーマに沿った論文を執筆するなど、中には数ヶ月前から準備をするような方式も!

学力だけでは測れない、専攻したい学問に対する熱意や学生生活を通して伸ばしてきた能力を見極めるような試験が実施され、入学後にしっかり活躍してくれるかどうかが合否基準となります。
この選抜方式は人材発掘の手段として有効であるため、国の依頼を受けて研究することも多い国立大学にとって相性が良く、近年急速に定員が増えてきた要因と言えるかもしれません。

②応募条件に評定が無いことが多い

 また、評定基準を設けていないことも多いので、幅広い学力の生徒が入試に挑戦することができます。志望大学と自分自身との偏差値の差だけで諦めず、自分が研究したいことをアピールできる機会が与えられていると言えるでしょう。
ただし、その分倍率はどの大学も非常に高いので、自分こそ選ばれるべき人材だと胸を張れるような学生生活にしましょう。

③「活動歴報告書」

 その学生生活を大学に伝えるのが「活動歴報告書」です。
生徒会活動や部活動、ボランティア活動、留学、資格所得など、自己アピールできる書類です。
高3になって「何も書くことがありません…」と相談しに来る生徒が時折いますが、今まで書いてきたように、総合型選抜は大学が求める人材を選定する試験です。それを意識せず高校生活を過ごしてしまっては合格可能性が一気に下がってしまいます。
日々の選択の一つひとつが大学につながっていることを考えながら学生生活を送りましょう。

 以下に、熊本大学の総合型選抜「グローバルリーダーコース」と、熊本学園大学の総合型選抜の概要を載せました。大学ごとに必要とされる能力が違うことが、試験科目に現れていますね。
※同じ大学内でも学部によって内容が少しずつ異なるので、必ず自分自身で募集要項を読み、試験の目的をしっかり理解することをお忘れなく!

国公 熊本大学私立 熊本学園大学
受験資格・高校を卒業、および卒業見込みの者(現役~2浪まで受験可)
・合格後の入学を確約する者(専願入試)
・高校を卒業、および卒業見込みの者
・評定3~3.2以上
・資格試験
・生徒会活動
・指定科目の評定条件
受験科目の一例・書類選考(志望理由書,調査書,活動歴報告書)
・面接(英語による集団面接)
・ペーパーインタビュー
・論述審査
・英語の外部検定による加点
・書類選考(志望理由書,調査書,活動歴報告書)
・面接(英語による集団面接)
・ペーパーインタビュー
・論述審査
・英語の外部検定による加点

※熊本県立大学では今年度は総合型選抜が実施されていません。総合型選抜が大学側の需要に合わせて設定されていることがよく分かります。今後導入される可能性もありますので引き続き最新情報を要チェックです!


<高校生活で気を付けること>

その大学や学部で必要とされる力を伸ばす

 総合型選抜を受験する前に必ず読むのが「アドミッションポリシー」です。大学の求める人物像が書いてあります。
注意してほしいのはアドミッションポリシーの言葉を「そのまま」使うような面接や自己アピールはかえって印象が悪くなる、ということです。

 大事なのは、アドミッションポリシーの内容を理解した上で、自分がそれに沿ってどう行動してきたか、どういう成果をあげてきたか、という過程と結果をアピールすることです。
例えば、熊本大学の求める「グローバルリーダー」とは自分の中ではこういう存在で、それを達成するために高校生活という限られた中でも成長できる機会を探して行動し、成果を出した、とアピールするのです。

 だから、本当に行きたい大学があるならば、アドミッションポリシーは高3になってから読むのでは遅い!
志望大学がはっきり決まらなくても高1高2のうちに読んでおき、学生生活の指標にするべきものなのです。

共通テストや個別学力検査のへの対策を怠らない

 総合型選抜は非常に倍率が高く、合格の保障はありません。
受験資格に評定基準を設けていない大学だからといって、総合型選抜で不合格になってしまえば一般選抜を受験するしかありません。その時に学力が足りなくて入試を諦めざるを得なくなったら、誰よりも自分が一番悔しいですよ。推薦入試同様、これだけをあてにせず、常に共通テストや個別学力検査を想定して勉強しなければなりません。


<総合型選抜 まとめ>

ここまで、総合型選抜について見てきました。

大事なのは積極性!
大学に必要な人材だと思わせるだけの過程と結果が求められます。大学入試のためだけ、と思わずに、その過程で自分に自信をつけたり、他の学生よりもたくさんの経験を積んだりすることのメリットも感じながら充実した学生生活を送ってほしいと思います。

また、これらは全て学業との両立あってこそ!
部活動を一生懸命やってきました! 数学は毎回赤点でした! ではアピールできるものもできません。学力の方は早稲田アイ・スタディでサポートします。一緒に大学入試対策を頑張りましょう!!!


<次回予告>

卒業、入学、新社会人シーズンということで、次回からは就職活動についてのお話を予定しています。


<参考資料>

熊本大学入学者選抜要項

熊本県立大学入学者選抜要項

熊本学園大学入学者選抜要項

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最後までお読みいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに( ‘v’)b


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